2008年11月11日

正倉院展~花開く1300年前の夢~

平螺鈿(へいらでん)背八角鏡(はいのはっかくきょう)。直径32.8cm。
正倉院展~花開く1300年前の夢~
白銅製。螺鈿はヤコウガイ、赤い花弁は金泥の上に琥珀をかぶせたもの。漢~唐時代の中国製。

アップ画像。
正倉院展~花開く1300年前の夢~
何とも見事な鏡の背面の装飾。保存状態がいいのでまるで現代の精密工芸品にも見えます。

西暦756年、聖武天皇が56歳で亡くなった時に天皇が大切にしていた品々を東大寺の大仏に光明皇后の命で献納されたのが正倉院宝物の始まりとされています。今から1252年前に既に在った宝物なので製造されたのはもっと前のことでしょう。
正倉院展~花開く1300年前の夢~
1年に1度開催される正倉院展は10月25日~11月10日(奈良国立博物館・新館)。
その最終日に行って来ました。
週末は2~3時間待ちが普通だったそうですが、さすがに最終日は直ぐに入館出来ました。
正倉院展~花開く1300年前の夢~

白瑠璃(はくるり)碗。ガラス製の切子碗。直径12cm。
正倉院展~花開く1300年前の夢~
5~6世紀のササン朝ペルシア製。はるばるシルクロードを越えて日本にやって来たと言う。
(円形切子の数は全体で80にも及ぶ)下部に鏡を敷き浮かして展示してあるのでまるで黄金の万華鏡のようでした。

1946年から公開が始まり今年で60回目。今回は69件の宝物が出品。
ユーモラスなココヤシの容器、内部は漆塗り。
正倉院展~花開く1300年前の夢~

当時の出勤簿や休暇願いなども展示され、タイムスリップしたような国宝芸術とは別の意味でも面白い正倉院展でした。
図録表紙。
正倉院展~花開く1300年前の夢~

新館の隣の本館では「仏教美術の名品展」が12月まで開催されていて、これがまた見どころいっぱいの仏像や彫刻の数々。興福寺の四天王、東大寺の仮面、ガンダーラ彫刻、中国の仏像、聖徳太子像など、さすがは奈良国立博物館!と、うなりました。
正倉院展~花開く1300年前の夢~












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Posted by 李欧 at 00:18│Comments(0)観に行く
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