2008年10月05日

屋根の上のバイオリン弾き

シャガール「ユダヤ劇場の壁画」から「音楽」
屋根の上のバイオリン弾き

兵庫県立美術館の「シャガール展」に行って来ました。
ロシアの貧しいユダヤ人家庭の8人兄弟で育ったせいか、初期の作品を見ると、何故かどこからかミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の「サンライズ・サンセット」のメロディーが聴こえてきそうな気がしました。

代表作「街の上で」の左下方の塀の下、お尻をまくって用を足してる小さな人物を見たとき、シャガールの画の茶目っ気・風刺性を見た気がしました。注意して見ると画の何処かに小さな動物や人物が茶化すように挿入されているものが結構ありました。
それは生涯ユダヤ民族と言う枷から逃れられなかったからでしょうか。
*上記 壁画の「音楽」の左上、家の外でも同じようなお尻まくりがいるよ、と展覧会を見た人から指摘がありました。
屋根の上のバイオリン弾き
「街の上で」
 小さすぎて尻まくり人物は確認できないでしょうが、現物は大きな画なのでハッキリ分かります。

今回はロシアとフランスから約150点の作品が集められていますが、97歳まで生きた大御所シャガールの作品の中で、個人的には「ユダヤ劇場の壁画」全7点 が一番好きでした。

さて、安藤忠雄氏設計の「兵庫県立美術館」は何度訪れてもややこしい建物で、氏の個人的名声優先のような気がしてなりません。いわば観客に不親切なんです。階段や狭い通路が冷ややかに迎えてくれると言う感じです。コンクリートの打ちっぱなしと言う安藤氏の建物の特徴が「人を拒絶してるような」印象を受けるのです。
屋根の上のバイオリン弾き

何処からか金木犀の香りが漂う秋。秋の夕陽はつるべ落とし、ああ、暖かい灯の下で美味しいものが食べたい!
屋根の上のバイオリン弾き

シャガール展は10月15日(水)まで。金・土はPM8:00まで。






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Posted by 李欧 at 13:37│Comments(0)観に行く
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