2009年03月17日

神戸の春は「いかなご」から

明石海峡近辺の町や西神戸では「春はいかなご」からやって来る。
明石海峡で獲れた稚魚を昼網で買って、午後そのまま直ぐ煮炊きする、新鮮さが勝負!
各家庭のお母さんの腕の見せどころです。
そして出来上がった「いかなごの釘煮」を遠くに居る親戚や独立した子どもたちに送る、あーまた神戸の春の味が送られて来た、感謝!と待ち望んでる人も多いことでしょう。
昔は春先になると、あちこちの路地からいかなごを煮る匂いが漂って来ていたものです。


明石の魚は有名すぎて買い物客も多い。品切れ防止のために全国から魚を集めることもあると聞きます。
その点、垂水漁港は知名度が低い。卸業者に聞くと、大阪湾・播磨灘近辺では垂水の昼網が今は一番新鮮だとか。

確かに大規模な魚屋さんはないけれど、地元の人たちは何処の店がいいか良く知っています。

お店で売ってる「いかなごの釘煮」は長持ちさせるために少し固めに煮てます。そこが家庭の味と違う点。

それでも安い。生姜や山椒を利かせたアノ味は神戸の春を告げる定番です。*右は大きくなったいかなご「ふるせ」

三宮の魚自慢のお店のご主人の中には垂水まで仕入れに行く人も居るそうです。
全国的に見てもやっぱり神戸はお魚が美味しい町だと言えるでしょう。






  


Posted by 李欧 at 18:35Comments(4)日々の雑感

2009年03月17日

濱田庄司 展

陶芸家・濱田庄司の特別展に行きました。

濱田庄司(1894~1978)は京都・ロンドン・沖縄と学び、栃木県・益子に居を構えた日本を代表する陶芸作家です。
益子の土はあまり良くないけど、二流の原料から一流のものを作る、と益子を選んだと言います。

中之島の東洋陶磁美術館で開催されている特別展は、濱田庄司氏と親交の深かった関西の掘尾幹雄氏から寄贈された200点余りの作品が並び展示、見応えがある。壷・茶碗・大皿・食器、どれも豪放で繊細、濱田庄司独特の世界が広がっていました。

私の知人の丸山茂樹氏(神戸)が濱田庄司の青春時代の軌跡を出版しているご縁もあって展覧会に。
本も読み応えがありましたが作品にも満腹しました。

「青春轆轤(ろくろ)」里文出版 ¥2,100 425ページの力作です。


磁器には見られない陶器独特の土の温もりと人の手が造りあげる作品の魅力、思わず惹きこまれていきます。


大阪市立東洋陶磁美術館 06-6223-0055 3月22日(日)まで開催。

場所は重要文化財・中之島・中央公会堂(画像下)のちょうど東向かいです。


土佐堀川の柳も新芽が萌えて丁度お散歩日和です。

 
  


Posted by 李欧 at 12:20Comments(0)観に行く
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