2008年12月09日

牧野植物園

「おおつわぶき」の花


冬枯れの植物園はあまり花もなく「華やかさ」の点では季節はずれでした。

「日本の植物分類学の父」牧野富太郎(1862年~1957年)の希望で五台山に造られた「県立牧野植物園」。
約18haの広大な園内には「温室」「展示館」「寒蘭センター」「牧野文庫」などが多くの木々や草花と一緒に配置されてます。
展示館内部。


「植物と酒」をテーマにした特別展がちょうど始まっていました。


牧野博士ゆかりの野生植物など約3,000種が育てられ、郷土の大研究家のフィールドワークの集大成とも言える植物園です。


今回の高知旅行は、ローカル線への旅の要素もありました。
香川県と高知県・中村を結ぶ「土讃線」はローカル線ではないけれど、途中、大歩危・小歩危などの難所を抱えてるために全線が線開通したのは昭和10年のことでした。

今年の2月に完成した新JR高知駅。大アーチの裏には土佐杉の板が真新しい。高知県は面積の84%が森林と言う全国一の森の県、地産地消がご自慢の駅舎です。

土讃線は殆どが単線。そのため行き違い列車を「待つ時間が長い」。のんびり田舎の駅周辺の風情を楽しむのはいいけれど、それも程度問題。高知から更に西に向かって1時間あまり、各駅停車は何もない町「斗賀野」に着きました。

北を四国山地で阻まれた高知はJR開通の歴史も遅く、大正13年に先ず「須崎ー高知」が開通し、翌14年に「高知ー土佐山田」が開通。高知県内だけで独立して運行されていました。
祖父が「斗賀野」と「土佐山田」の開設当時の駅長をしていたと言うのでドサ周りを兼ねて見て来ました。

大正時代の駅長はそれでも町の名士だったそうな。見たことも会ったこともない男の時代へのタイムスリップ、いくら想像をめぐらせても都会人には空回り、余りにも寒々とした光景が広がっていました(失礼)。


当時住んでいた(と聞いていた)家の跡は「空き地」に。それでも大きな木が1本堂々と聳えていたのは奔放だったと聞く伊達男の何かの証でしょうか。


あまり感傷も感動もないまま高知に戻り、今夜は庶民的な郷土料理屋「大吉」で温もりましょう。

「むかご」の天ぷら(酒の肴にぴったり)  かつおの巻寿司

大吉は週末とあって大賑わい。100種類ほどあるメニューが店内座敷を飛び交います。

かつおの餃子。これは単に珍しいだけのものでした。
うつぼの吹き寄せも「付き出し」に出ましたが、私は食べられなかった(ぐにゅぐにゅとして気持ち悪かった、ごめん!)

でも人気のある庶民の居酒屋は男女の笑い声や、メタボおじさんの乱れた姿態が、それだけでホっとする暖かさを感じます。飲んで食べて¥3,000也、南国土佐の最後の夜が まあるく更けて行きます。






  


Posted by 李欧 at 17:02Comments(0)旅 我流

2008年12月09日

日曜市

緑のレモン1個 30円


文旦・八朔・フルーツトマトなども格安です。


高知名物「朝の日曜市」は市内中心「追手前通」に大勢の観光客を集めて賑わっていました。
野菜・果物・植木・日用雑貨・水産加工品・アクセサリー・草花などなんでもござれで安い!


日曜市会場からは工事中の高知城天守も直ぐ近くに臨めます。


日曜市の隣には高知の名産品が並ぶ有名な「ひろめ市場」が有り、出来立ての朝食・昼食を楽しむ人々でいっぱい。昼間っから飲んでる人が多いのも、さすが「飲兵衛の土佐っ子」。


ひろめ市場の中の土佐銘菓「芋けんぴ」専門店。コーヒー味・シナモン・青海苔・柚子・生姜・塩ニンニク・・・グリコ・ポッキー顔負けの種類で人気を集めています。


坂本龍馬の巨大銅像でお馴染み「桂浜」。


♪♪月の名所は桂浜♪♪  太平洋に向かって右手の岩の上には神社、左手はるか彼方には室戸岬の影も見えます。
砂浜の一画にある大きな岩に私は「母石」と命名しました。海より大きな母の愛、かな?


桂浜から海沿いに西へ進むと「横浪半島」が有り、内海と太平洋の両方が臨めますが、特に太平洋側の海岸は絶景です。半島を横断する「横浪・黒潮スカイライン」は今は無料。
人里離れた半島の中に野球で有名な「明徳義塾」がありました。世間と隔離されたような環境で通学はどうしてるのでしょう。
(スクールバスがあるそうですが、こんな山の中にある野球部の寄宿舎はスポ根丸出しでなんだか恐ろしそう!ですね)
須崎市に入った展望台からは、中土佐の山に沈む夕陽が眺められました。足摺は遠くて見えません。


南国土佐の空の色は、前には太平洋以外もう何もないせいか碧さが違う!って感じです。

夜が更けて、元・藩主山内家の下屋敷だった「三翠園」の温泉に行きました。


露天風呂の目の前は「鏡川」。広大な敷地を持つ料理旅館は皆さん宴会の真っ盛りなのかお湯には誰も入っていませんでした。

ビジターでも深夜12時まで入浴OK.。3人集まれば団体扱いで¥700 バスタタオル¥100 浴用タオル¥50です。
中庭ではクリスマスキャンドル光の祭典が。


往時を偲ばせるものとして「旧下屋敷長屋門」がひっそりと。大河ドラマ「山内一豊の妻」の仲間由紀恵と上川隆也を思い出しました。

  


Posted by 李欧 at 14:40Comments(0)旅 我流
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