2008年07月08日

おとなのBAR Ⅱ



知る人ぞ知る「BAR SAVOY KOBE」
初代のマスター・小林省三・鈴子夫妻が創り上げた誇り高き愉快なBARは全国に名を轟かせ、お弟子さんたちも次々に独立してその技術と精神を継承して行っている。BARのマイスターに相応しい小林省三パパは今も時々お店に現れると言う。


昔聞いたニューヨークでエディット・ピアフの公演を見た人の話。
「真っ暗なステージに突然ピアノの上にスポットライトが当り、そこに「腕の先だけ」出したピアフが現れ、指先と腕だけで歌を表現した、それは実に素晴らしい彼女のエンターテインメントだった」

震災で移転し、新しくマスターも木村義久さんに代わって新装オープンしたSAVOYのカウンターはダウンライトの円形の光の輪が心ときめくBAR空間を作る。
まさに、私にはNYのピアフの舞台を空想させる演出だった。
(忠告:指先の綺麗でない方は、あまりこの光の輪の中に腕を出さないように)


神戸のBARの代表のようなサボイだから、酒類代理店の売り込みも多い。
それだけお酒の情報も多いと言うことでちょっとした宣材小物も見て楽しい。
今ニューヨークで流行ってる「モヒート」。ラム酒とミントの組み合わせ。
本場NYではもっと荒々しい飲み方だそうですが・・・。

お酒と煙草は良く似合う。
嫌煙派が幅を効かせる昨今ですが、やはりBARには紫煙が良く似合う。

三宮の煙草屋のおばちゃんの話。
「私ら煙草屋をつぶそうとしてんねん。新しい煙草に景品を付けてコンビニにはどんどん卸してるけど煙草屋には全然持って来やへん!」
新製品「マイルドセブン・インパクト1」と専用景品ライター。ファミマで買いました。

こんな話を義久さんと喋りながら「ぷんぷん けしからん!」と腹を立てながらも、3分後には次の話題に移るのもバー雀の特徴かも。
バーでの会話は、ちょっとした「毒」と「ほどのいい」切り替えしが大人の世界かも知れない。

この棚に歴史有り。
鈴子ママが亡くなり、弟子たちも独立し、客も世代交代し・・・。

それはBARに限らずどこの世界でも同じこと。
でも過去を懐かしむだけの同窓会的気分は嫌いです。
60歳は60なりに70歳は70なりに現代を生きているのですから、過去には戻らず、今日と明後日をネタ話にすべきでしょう。

そして美味しいバーボン・ソーダを飲む。
勿論、他のカクテルも一流ですよSAVOYは。


BAR SAVOY 北野坂・水車の回るそば屋「正屋」の裏。 4階。
078-331-8977 tttp://www.savoy-kobe.com/
国際バーテンダー協会も認定しているBARです。
 





  


Posted by 李欧 at 12:01Comments(3)おとなのBAR
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